gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

マラヴィータ

フカイイ箇所がとりたててないのではあるが、そんな上っ面の表現を爆破してくれるくらい、ファミリーがファミリーで痛快。 こんな弟がほしいし、こんな姉貴がほしい。そして親父もおかんも。 なんて言ってるとFBIに保護してもらうようになるのかね。 とにか…

☆ビューティフル・デイ

一度奪われた正義を、もう一度振りかざしてみよう。 と、その行動そのものが他人を鏡として自身に疑問となって降りかかってくる。 正直いって、腐敗してどうしようもない売り買いが為されることには諦めのような境地で見よ、と視聴者に訴えかけてきてああ、…

A GHOST STORY

ああ、なかなか良い映画だ。 思い出と向き合うゴーストに重さや軽さを持たせたという点をまず評価したい。 それは単に他者から見るゴーストでなく、自己を見つめ直すゴーストだからと思う。 それは自分の過ごしてきた歴史を他者に感じるのであり、いってしま…

潜む森

大学生という不安定から安定に向かう時期、それを超えたメンバが大学ノリで集う。それがよく表現されていると思う。 ストーリー全体はチープではあるが、感情として「分かる」 というくらいには人物描写があって『大学の頃とはなにかが違うんだよ』 という台…

☆コールド・スキン

ああ、なかなか良い映画だ。 現、灯台守はただ獣を殲滅したい。だがその実は、殲滅する行為そのものが永遠に続けば良いと思っていたのではないか。まるで自分の行動が少しでも世界に影響を与えていることを実感したいかのように。 新、灯台守は序盤では何を…

ピエロがお前を嘲笑う

どうも人物描写が浅いと思ったら(CLAYの)多重人格かぁ。 と思ったら、それを使った騙しかぁ、というところで。 CLAY の個々もそうだけど、関係性の描写もちょっと足りないかなぁ。最後、「俺たちは仲間だろ」 ってのに説得力を感じなかった。 MRX の凄さも…

名もなき塀の中の王

ワケありで過ごす空間てのは、ここまで人の感情をむき出しにさせるもんなんでしょうね。 父、子 の関係がその中で描かれるから、そりゃあエグい程に愛情が溢れ出てくる。そのエグさといったら、怒りや憎しみや悲しみで覆われつくされているかのよう。 親父が…

ブリーダー

極めてシンプルな人、事の描き方。背景が合成なんじゃないかと思うくらいに個々人が動く。それは余分が無いということで、一見すると分かりづらいような個性が炙り出されるかのよう。 これって何のスープ?と聞いたら、カツオとシイタケとコンブのスープです…

★グリーンブック

ひと悶着ある度に、トニーはどんな気持ちでいるのだろうか。ドクはどんな想いでいるのだろうか。 最初は開いていたなんてものじゃない距離が、実はゼロ距離だったのだということを、トニーはもちろんドクも気づいていったのだろうと思う。 「南部に行くドク…

映画 - ☆ミュータント・タートルズ

テンポ良く動き回るキュートでポップな10代のカメたち 冒頭の声だけの登場シーンからカメ達の愉快さが伝わってきて、 ミュータントといえばタートルズな私だったので(ファミコン)、ミュータントってもうちょっと恐いものじゃないの?いやいや、ミュータン…

映画 - ☆私はあなたのニグロではない

社会に生きる自分ではなく、自分が生きる社会 いつも人間の敵は人間である。そして、自分が人間らしい生活を手に入れたら、そこの座をなんとしても守り抜きたい。 守り抜くためには、何が敵なのか把握する必要がある。もし、妥当な敵がいないのならば、敵を…

映画 - ☆ガルヴェストン

この正しき異常な精神世界に。 間違いであればどれだけ良かったか。そう思わせる、主人公の病気への思い込み、そして庇う行動。 正しさ、過ち、罪、罰、すべてを包んだ後に出会った。 そこからはただただ本能で、女の側にいた。決して守ろうとしたわけではな…

映画 - ☆ ゾンビランド:ダブルタップ

わけの分からん事を言われながら、ハチャメチャなことが起きて、収集が決してつかないゾンビ映画。 いや、ゾンビ映画では無いな。コメディとヒューマンドラマ、そのどちらでもない何か。独自のルールによって面白さを作り出そうとしている。 見たこともない…

映画 - ★15時17分、パリ行き

イーストウッド作品の表現してきた、「誇り」「強さ」「尊厳」などといった明確なテーマでなく、事実をこれ以上なく、魅力的に浮かび上がらせた作品。それはまるで、人生を視力4.0 で見つめ直すような、3人の過去、旅の道中、事件に至るまで、楽しさ、苦しさ…

映画 - バンク・ジョブ

強盗をはたらくシーンまでは、程よい緊張感あるものの、ありきたりといえばありきたり。 このまま特に心躍ることなく、エンドを迎えるのだろうかと思いきや、対立する組織が複数、心情、身体的なアクションが琴線に触れ、ギリギリの音を奏でるような緊張感の…

映画 - ★この世界の片隅に

純朴な色使いがリアルな日常をよく表現している。(原爆投下時でない)空爆の描写も、悲惨な現実というよりは、淡々と現実を壊していく様子が心へズキンとうったえてくる。 平凡な幸せ、というのがこの令和の時代と比べると違う形なのかもしれないが、どこと…

北条遥 - リライト

タイムパラドクスが好みな方には是非とも。 コレがあーなって、ソーなって、ドーなった。でもコレが変わっちゃったから、ドーなるはずがないんだよ。でもドーなるためにはドーしなきゃいけない。。。とかってとにかく勢いが面白い。ジュゲムジュゲムの境地で…

映画 - ビッグフィッシュ

氷山の一角が嘘だと思うなら、氷山のすべてを見ようとしてみよう。嘘と思っていたものが、実はいかに澄んでいて、通して遠くまで見えるか分かるから。 つくり話。自分を過剰に良く見せるためではなく、ただ人を幸せにしたいがためにする、話。 息子としては…

才もつもの

才は賽となって転がった際に最高の機会を得て、差異を生み彩を添えた歳を経て再びまみえん。 才能というのは得るか否かがまずサイコロの目のようであって、 また最も大切なのは人との機会である。 その中で違う道を苦しまながら進む人が、 (場合によっては…

映画 - レオン 完全版

殺し屋、孤独少女、二人とも純粋で、目一杯背伸びをしている。 ミルクしか飲まず、文字を読む学も無い殺し屋は本当は殺し屋になどなりたくなかった。 孤独少女は、唯一の助けだった弟が殺されてしまい、復讐をせざるを得なくなった。 二人がたまたま出会い、…

映画 - らせん

医学的な見地から呪いを紐解こう!という流れは好みではあるのだが、貞子という「抽象的な怖さ」が「個人的な嗜好」のように感じてしまい、いわゆる幻滅してしまう映画。 人類みな貞子、というのが最終的な目的であり、それが人類の次なる進化の過程だという…

パシフィック・リム

ロボットと怪獣の戦いにあまり緊張感なく、ただ殴ったり酸を吐かれたりといった様子をみていると倒している。 人物がなぜロボットに乗ろうとするのかという描写も貧弱ではないのだが、いまいち単なる回想を見ているだけで感情移入に至らない。 最後、学者の…

バトル・ロワイアルII/鎮魂歌(レクイエム)

なんだか永遠の中学二年生が、辛い目にあったから、みんな壊してやる、ってのに対して、めんどくせーから子どもに対応させよ、という内容。 七原秋也が「立ち向かえ」といえばいうほどに、「彼の国では子どもたちは過酷な環境下でも笑ってた」というほどに、…

バトル・ロワイアル

高校生同士がバシバシ殺し合うという映画。 スプラッターなシーンは少ないのだけど、高校生という未成年の殺し合いが非常に物議を醸した、ような記憶がある。 大人をばかにするなよ、という小馬鹿な理由がなんとも皮肉であるが、さておき、生徒は様々な死に…

ブルース・ブラザーズ

この二人、アホさと格好良さのバランスが丁度よい。コメディとはこういうことである。 警官だのナチ党だの昔の女だのと、とにかく追いかけられる様はコミカル。 だけど、ひとたび音楽流れノリ始めるとなんて気持ち良く、格好いいんだろう。 辛いという感覚を…

水戸 - ラーメン - 麺 一直

様々な具材の芳醇な味わいにカイワレがシャープ 駐車場はたっぷり。12台ほど。 土曜日の14:20頃に伺い、待ち4組み。先に食券を買って渡し、整理券をもらって外のベンチに腰掛け待つ。 今日は日差しが暖かく、待ちが苦にならなかったなぁ。 入って数分で提供…

パッチ・オブ・フォグ

なんとも。 ①同性愛でもなく。 ②ただの万引き犯でもなく。 ①理由わからず固執して友人を求める警備員と、②本を1冊出して一山あてた男。 ある日万引きを警備員に見つかり、捕まったところから始まり、警備員は友人になってくれるなら許すと話す。異様な空気感…

ショーシャンクの空に

住めば都、だなんて易しい言葉ではなく、まさに住んでしまうと出られなくなる、監獄というのはそういう場所。 エリートから一転、「無実の罪」で投獄されたデュフレーン。長年の監獄暮らしによって、監獄の外の社会が怖いと感じる周囲の人々を目の当たりにし…

目黒 - 大衆ビストロ ジル

店員さんはみな若く、しかしサービスはとても丁寧。ワインの好みも漠然と伝えると応えてくれるし、3000-5000円程度で十分な品揃え。 もやしとクレソンのナムル 仔羊と大根の煮込み組み合わせの面白いメニューが楽しく ストウブ飯(この日は鰆と菜の花の炊き…

生きてこそ

人間の尊厳を問う、あるいは正義や倫理とはなにかを問う、といった内容というよりは過酷な中を覚悟を決めて生きていく人々の物語に感じた。 人の肉を食うと決める際のシーンも淡々とした描かれ方で、また人が次々と死んでいく様も重く感じない描き方。 極限…