gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

☆コールド・スキン

ああ、なかなか良い映画だ。

現、灯台守はただ獣を殲滅したい。
だがその実は、殲滅する行為そのものが永遠に続けば良いと思っていたのではないか。
まるで自分の行動が少しでも世界に影響を与えていることを実感したいかのように。

新、灯台守は序盤では何をしに島に来たのかよく分からなかった。
徐々に文明社会に、望まない敵視を逃れるかのように無を求めて島に来たのだろうとわかる。
ところが現実は凶暴たる生命体との争いが続く。
その中で見つけた、言葉を介さないながらも通じるという実感。

さらに新たな人間が送り込まれたときに、現と新は実は同じ恐怖と感動を有していたのではないかと
想像させられた。

単純な構図にも見える争い、生活の中に
想像させるシーンが多く散りばめられており、ああ、なかなか良い映画だと。