gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

名もなき塀の中の王

ワケありで過ごす空間てのは、
ここまで人の感情をむき出しにさせるもんなんでしょうね。

父、子 の関係がその中で描かれるから、
そりゃあエグい程に愛情が溢れ出てくる。
そのエグさといったら、怒りや憎しみや悲しみで覆われつくされているかのよう。

親父がここにいるんだから 「行儀よくしろよ」 なんて
説得力は無いのだけど、悲痛なまでに 「行儀よく!」 なんて言うから、
むき出し感情の息子から周囲の人間に切っ先が伝搬していって、
荒れる。

私が勤めてた会社なんかは、むき出しの真逆を行くような
せめぎ合いが大好きな人間ばかりだったから、
むしろ人間らしいというのは、こういう場所にあるのかもしれんなと思ってしまった。