映画 - ディヴァイン・フューリー
韓国の映画らしさ、というものが縮小して
大量生産の時期に入ってしまったのかな、
という作品。
聖痕というキーワードを軸に立ち回るも
神を信じないというもう一つのキーワード、生き様が
必死に生きる様子を描ききれていない印象でした。
なんというか、
貫き通す主人公じゃなかったなと。
映画 - キャッシュトラック
ステイサムの存在感があまりにも異様で
初っ端から「カタギじゃねぇな」 というシーンがたっぷり。
それを飲み込んだ上で、一体何者なのだろうと
待ちわびることが出来れば楽しい作品。
待ちわびられなければ、いつ動き出すんだろうかと
それまで少々ヤキモキするような、平坦な展開かも。
アクションシーンは見応えはあるが
目新しいというほどではなく。
現金輸送車という絞った設定ゆえに
絞られた新しさ、を期待しすぎてしまったか。
映画 - ガール・イン・ザ・ミラー
まぁ主役が可愛すぎるがために
説得力を失っているなと感じるところはありながら、、、
ドラえもんの「かげとりもち」(影が本人に徐々になりすます)を
彷彿とさせる作品。
その影がミラー越しの自分。
鏡ってのは左右逆というけど(私はどうも感覚的にそれが分からない)
性格が直球で逆になり、おとなしい女の子が
男をたぶらかす、女を蹴落とす分身に身体を交換させられる話。
今となってはよくあるような物語で
今後は実はこのような話がたくさん実社会で出てくるのではないかと思っています。
(アイドルが近くにいる、ってのはその発症元かも)
こういった物語で乗っ取られた後に極めて「逆」の行動をとるのは
「抑圧された」 背景があるものかなと思いますが、
その描きは、憎しみに留まっていて不十分かなと感じました。
鏡の国なんてものはなく、
感情を鏡の「逆の論理」に乗せて青春が突っ走る作品とみると
少しばかり痛快か。
映画 - AK-47 最強の銃 誕生の秘密
一つのからくりが完成するに至る秘話としては
なかなかに丁寧なつくりと思う。
ライバル、挫折、身内の描き方などは王道と言える。
ただ銃の生まれる過程の描き方としては
やはり苦悩がついて回って欲しかった。
それは本人の苦悩の描写でも良いし、
戦争の描写をもとにした残酷な兵器としての描写でも良い。
挟まれるラブストーリーの代わりに
銃としての、兵器としての開発という話が盛り込まれれば
より心に染み入ったろうと思います。
映画 - ☆アメリカン・スナイパー
人を殺す、
それに至る訓練と
すでに持っている家族と。
上記の文字数以上に、年数を重ねると持つものが違い
また、口説く際の自然全力投球な具合も違う。
それが戦争で変わっていく。
全てが日本語で言うと葛藤。
よく表現されていると思います。
何が一番大切かを考られないほど、
目の前が恐怖に染まった人に家族は眩しいのかもしれない。
戦友の友という字は日本語だけど、
戦友ってのは死を伴うから戦友で
そう意識したときにはもう遅い。
家族はどうだろう。
同じだろうか。
ラストがあっけない。考えるひまも、無い。