映画 - ノクターン
夢を邪魔される夢をみて
構図としてはオーソドックスな、
双子で一人はスター、一人は引き立て役。
物語は冒頭に悪魔的な演奏を披露したソリストが
亡くなる事件の話から始まる。
「その演奏のとき、隣に悪魔がいた」 と教師がいうとおり、
悪魔的な所作をしたのであろうことが描かれ、
その道に導かれて、夢見た姉のスター性を獲得する夢を見る。
最後は、夢から覚めた画なのか、それとも逆なのかは
鑑賞者によってもしかしたら分かれるのかもしれない。
あるいは物語の一番最初から、ラストの状態だったのかもしれない。
私は、ラストが夢だと思っています。
悪魔的な才能が開花したというハッピーエンドでは無いにしても、
演奏はやりきった、と。