gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

本 - 魍魎の匣 - 京極夏彦

こんな小説が出てしまうから、「本格」ミステリとかいう言葉が生まれちゃうんじゃないですかね。本格もミステリもある意味度外視して、人非ざる導入から京極堂の恐ろしい論理が示す先には、恐るべき原始的で先端実験が待っていた。こんな妖魔のようなことは京極さんしか書けない、というより人間しかこんな所業は出来ない、というべきか。