gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

★静月 遠火 - R&R

無限にループする一日の中を過ごす男の子、に頼られる女の子、の視点なのが面白い。延々と続くことの中で感じる孤独は、存在の孤独ではなく記憶の孤独。ただ一人だけが今日を上書いて記憶していくが、周囲の人にはリセットされた初めての記憶。一日を脱却しようとしたり、相談をして恋をしてみて奔走したり、読んでいる側としてこわいなと思いながらもドキドキワクワクもした。「昨日会ったよね」というその一言が人生全てのご褒美かのような締めくくりにはしびれた。私もそんな一言を受けてみたい、だからその人との昨日のことを人に話し続けよう。