gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

伊坂幸太郎 - ガソリン生活

一度出会った車との思い出がホロリとくるラストな一作。車目線で語られるとどうしても読書の気持ちがほだされるが、起きている事件はわりとドロドロ。同作者の死神の浮力をはじめとするサイコパスな犯罪者が絡んだりもする。このほんわかとドロドロが妙に心地よかったりもするが、伊坂っぽい狂気も感じたかったなというのが正直なところ。緑デミが「色々あるんだよ、色々」というあたり、その片鱗を伺わせるもほんわかラストに至るまでホンワカの続き。ちょいと物足りないかなぁ。車かわいいけど。