gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

映画 - カリートの道

人生を描くイーストウッドと、道をあゆむアル・パチーノ

アル・パチーノの主演でなければ平凡な展開だったかもしれない。

若き頃のワルさは映像では描かれていないが
今時分のワルさは描かれている。

それは自分に嘘をついて愛する人に本当の自分で嘘をつくことだ。

常に「人(友人、子どもの母になる人、昔の付き合い人)」 が起点となっている。
それは普通の描き方なら「巻き込まれている」 形になるが、
アル・パチーノが描くと、全てを包み込んで受け入れているようにみえる。

だから、正真正銘の悪いやつではなく
ワルという片仮名で表記したくなる、格好いい男なのである。

真っ当ではない、しかし他者を裏切れない男という自分を貫く、
そんな魅力が描かれた映画。