gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

映画 - ブレスレット 鏡の中の私

これは映画なんだろうか。
映画とはなんだっけ。

私の思う映画は人の経験、記憶が(時系列は特に気にせず)
「描かれる」もので、なぞられるものではない。

と思い出しながら観ていると、ああこれは映画だなと思わされてくる。

ここまで頑なに法廷で不利でも有利でもあってなくて
それでいて感情的な冷淡さは何なのだろうか、
とその人の瞬間を追いかけたくなる。

恐らく事件ではキーワード、パーソンである
「二人は兄妹だった」いう言葉と被害者の母親の登場
は、映画とだからこそ、観させるためにこそ
さりげない出し方だった。

実際に家族が家族を理解しきれていない描き方がよく、
観る側も理解しきった、として観るのは楽しみきれない、
そんな映画。