gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

映画 - 殺人の追憶

最初は田舎と都会の人の渡世についての皮肉モノか、
と思わせつつ、
悲惨さをきっかけにしっかりと泥沼に足を突っ込んで捜査を始める。

悲惨さの描写は秀逸と思うが、
同情の描写はやや物足りないかなという印象。
とはいえ、無垢な少女に貼ってやったバンソウコウというもので
嫌というほどに心が毟られるものではあるか。

私は正直なところ映画が何を描きたいのか、
よりも何を描いたか、が気になる性分です。

最後のシーンは、無念さというよりも、
どこまでもこびり付く記憶を
どこかで強いヘラで削り取って欲しい、
そんな風に見えました。