gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

映画 - キューブ

最初は助け合おう。
しばらくしたら、どうすれば私が助かるか。
その一点の描き方が非常に秀逸。

それは、徐々に希望が薄くなっていくと
他責的になり、
かといって他人に自分の希望の責任を追わせるなど、
とにかく寅さんとは逆の時間軸を描いている。

気づけば「ここにずっといれば良かったのよ」
ということに気づくと、
憎むが一周すれば愛しさになるし、
その逆も然りなのだろう。

続編も観た上で観ると少しラストの印象が変わるけど、
この作品に閉じた目線で観ると、
ナチュラルがそのまま人間が放置した感情の中を抜けて出るような描写で
とても好きなラスト。