gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

東直己 - ススキノ・ハーフボイルド

助けてくれる大人がとことん「喰えない」雰囲気がある。僕が1年ほどススキノ近辺に住んでたときに、若輩特有の「大人は喰えないものだ」という先入観のもと、色んな遊びをしたように思う。そこに本作に表れる家庭の事情による逃避があったり、そこに首を突っ込む客観的な高校生はおらず、極めて純粋に遊んでいたような気がするが、それは勿体無かったのかな。笑   主人公が若く、彼がディープな世界に興味を(もってないフリして)持つ姿に面白みを感じつつも、事件としては実はさほど小説的な奇はないのかもしれない。