gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

ザ・ブルード 怒りのメタファー リストア版

誰一人まともな人がいないような感覚で映画を見進めると、
その思いが間違いだったのか?と自問する時間が訪れる。

精神科医というのがまず特異であるし、
娘と二人暮らしで心に疲れを持ち病む父親もまた辛そうで凡庸でない。

なんとなく奥さんは精神科医にマインドコントロールされているのでは、、、
が見事にひっくり返される様は見事な展開。

後味は決してよくないが、見なければよかったとも思わない、そんな映画。

インターステラー

感動した。

感動した。

序盤はそこを描くかね。
描かないとこの感動はなかった。

思えば、次元を超越した概念はお化けなのかもしれない。
お化けはそこにいる、きっと帰ると信じてた。
そんなセリフは大人になったからだろ、ちょっとご都合主義かもしれないが、

破った約束を守りに帰ってくる、
そんな描写をした映画はあまりないのでは?

ゾンビーワールドへようこそ

よし、俺たちが世界を救うんだ!
とばかりにホームセンターに突っ込むシーンがなんともダサい。

ダサいのが首尾一貫しているのが良いのか、悪いのか。
信頼している人がゾンビになってしまうなど、
抑えるところは抑えているが、
主人公たちが「ボーイスカウトであること」が最大限活かされた
シナリオではないし、
突如あらわれる美女が助けてくれたり、
ゾンビに妙な(無駄な?)愛着を感じさせたりするあたり、
B級映画を狙ってつくったのか、という内容に逆に感服。

スペース・カウボーイ

タイトルに反して宇宙までが本編。

意地に近い想いを宇宙に抱きつづけるチーム・ダイダロス
とりわけリーダーが素敵だと思うかどうか。

視力検査は笑いだし、マラソンはクリアしてなかろうし、
ラブロマンスも現実離れしている。

しかし、それでも輝かしくみてしまう自分がいた。

なにかを信じていた訳ではない、
なにかに脅されていたわけでもない。

しかし宇宙に行きたい。

別に夢でもないし、当たり前だと思っていた。
それを40年間思い続け、それが叶うまでに払った犠牲がよぎりながらも、
やはり笑えるシーンは笑えるし、泣けるシーンは泣けるのだ。

宇宙に行ってからは非常に蛇足な感じなので、この点数にて。

21グラム

うーん、合わない。

移植前後の話が乱れに乱れた時系列で映されるから、
初回鑑賞では混乱させられるし、
結局、呵責なのか自白なのかよくわからん形で最後を迎えるし。

各家庭のそれぞれが、それぞれなりの幸せを築いているというシーンが
後半部分にある程度温かみと悲しみをもたらしているのが褒める点か。

命の大切さを語られている気持ちがせず、
急に命とタイトルを結び付けられても、ねぇ。

THE ICEMAN 氷の処刑人

良心の呵責というものがなく、
ひたむきに、純粋なる良心がゆえの殺人。

頻繁ではない家族とのシーンだが、
たまに観る団欒だからこそ、
主人公の殺人への徹底ぶりが見え、
その迷いの無さに戦慄を憶えてしまう。

陰の中にあるかのような世界の描き方で、
見る側の気持ちも晴れることなく、
突如として逮捕されるシーンにはインパクトを感じた。

サイレン(2017)

ホラーにありがちな、若者がパーティにいって怪しい部屋を覗いてみたら、、、という展開。

 

覗いた先には女の子が監禁されている。

パーティ会場の主には「絶対に扉を開けるなよ」というフリもあって、

可愛そうに思う心からその女の子を開放する。

 

まぁ、開放してあげたい気持ち、分からんではない。

ところが開放してみたら、いわゆる化物で、

人間を殺す、翼の生えた人型の生命体だった。

 

その瞬間、助けた男の子も一目散に逃げてしまい、

むしろ化物側がかわいそうに思えてしまうのが、

新しい見せ方なのか、見せ方(怖がらせ方)の失敗なのか。

 

最後の最後に、やはり不幸せになる主人公、

展開がざっくりとしていて、THE・B級映画といった感じでした。