THE ICEMAN 氷の処刑人
良心の呵責というものがなく、
ひたむきに、純粋なる良心がゆえの殺人。
頻繁ではない家族とのシーンだが、
たまに観る団欒だからこそ、
主人公の殺人への徹底ぶりが見え、
その迷いの無さに戦慄を憶えてしまう。
陰の中にあるかのような世界の描き方で、
見る側の気持ちも晴れることなく、
突如として逮捕されるシーンにはインパクトを感じた。
サイレン(2017)
ホラーにありがちな、若者がパーティにいって怪しい部屋を覗いてみたら、、、という展開。
覗いた先には女の子が監禁されている。
パーティ会場の主には「絶対に扉を開けるなよ」というフリもあって、
可愛そうに思う心からその女の子を開放する。
まぁ、開放してあげたい気持ち、分からんではない。
ところが開放してみたら、いわゆる化物で、
人間を殺す、翼の生えた人型の生命体だった。
その瞬間、助けた男の子も一目散に逃げてしまい、
むしろ化物側がかわいそうに思えてしまうのが、
新しい見せ方なのか、見せ方(怖がらせ方)の失敗なのか。
最後の最後に、やはり不幸せになる主人公、
展開がざっくりとしていて、THE・B級映画といった感じでした。