THE ICEMAN 氷の処刑人
良心の呵責というものがなく、
ひたむきに、純粋なる良心がゆえの殺人。
頻繁ではない家族とのシーンだが、
たまに観る団欒だからこそ、
主人公の殺人への徹底ぶりが見え、
その迷いの無さに戦慄を憶えてしまう。
陰の中にあるかのような世界の描き方で、
見る側の気持ちも晴れることなく、
突如として逮捕されるシーンにはインパクトを感じた。
サイレン(2017)
ホラーにありがちな、若者がパーティにいって怪しい部屋を覗いてみたら、、、という展開。
覗いた先には女の子が監禁されている。
パーティ会場の主には「絶対に扉を開けるなよ」というフリもあって、
可愛そうに思う心からその女の子を開放する。
まぁ、開放してあげたい気持ち、分からんではない。
ところが開放してみたら、いわゆる化物で、
人間を殺す、翼の生えた人型の生命体だった。
その瞬間、助けた男の子も一目散に逃げてしまい、
むしろ化物側がかわいそうに思えてしまうのが、
新しい見せ方なのか、見せ方(怖がらせ方)の失敗なのか。
最後の最後に、やはり不幸せになる主人公、
展開がざっくりとしていて、THE・B級映画といった感じでした。
悪魔のいけにえ
テキサス・チェーンソーを先に観て、
いよいよ原作ともいえる悪魔のいけにえを。
今ではお約束のような、
別荘地に行く若者が不気味な環境に迷い込む、という設定。
ガソリンスタンドのおっさんが良い味を出している。
このおっさん、最初から怪しさ満点だが、
逃げる際にはこのおっさんに頼るしかないという窮地の描き方がよい。
果たして、何がこの家族を狂気に駆り立てたのか、
を改めて思い返すめに、楽しみに続編も観てみようと思います。
ゼロ・ダーク・サーティ
事実であれフィクションであれ、
えぐいな( ´ー`)
そしてそこで心を壊し始めながらも、
人を招き入れたら、大切な人へ危害を加えられる。
そこで狂人のごとく、復讐を(国家的にではなく個人的に)誓うのが、
実にフィクションのようであるが、
恐ろしさが現実的である。
終始、真の笑顔がなく、
戦争のむごさを知るのに十分な作品。