gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

映画 - ★プレシピス

映画らしい映画、それは新鮮な心持ちになれる。

全篇通して不気味さがない、なのに不思議さがある。
殺人事件なのに人が死んでいるように思えない、
しかし死んでいるはずのようである。

悪い言い方をすれば極地であり
良い言い方をすれば人知れぬヘイヴン。

そんな中で目立った出来事は、昔ながらの
不思議な家庭に好奇の目を向けさせる。

オルガン弾きという絶妙な、
モテる感性を持った男とそこに出資するという話。
金と恋慕は事件を思わせるが、
その匂わせ方がビートルズ的なポップ。

いわば音楽に不文律の楽器、それ以外を用いたような
そんな事件であり、事件でありながら観終わった後に
痛快な気分さえ残る。

良い映画でした。