gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

映画 - サーミの血

自分が属するもの、の流浪の映画である。

差別的な扱いもそこにはあるが、差別そのものよりも
自分がどこに行っても、まるで帰る場所では無いと告げられるように、
行く先々で居場所の無さを感じる。

そこで出生から考えてみるに、囚われているのは部族というしがらみなのか。
そんなことは決してない。
自分は自分だ、というのが湖で空に向かって浮かんで欲しいというシーンと思う。

力強く生きているつもりでも、
外からの干渉がこれほどまでに強い。
哀しみが哀しみを呼ぶ、そんな映画で観ているのが辛かった。