gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

映画 - ★この世界の片隅に

 

純朴な色使いがリアルな日常をよく表現している。
(原爆投下時でない)空爆の描写も、
悲惨な現実というよりは、淡々と現実を壊していく様子が心へズキンとうったえてくる。

平凡な幸せ、というのがこの令和の時代と比べると違う形なのかもしれないが、
どことなく、懸命に生きる姿がむしろ、現代の私にとって正に幸せを掴もうとしているように見える。

コトリンゴさんの曲は美しく、繊細で脆く響く。

誰が、どこが、一概に悪いと言っているのではなく、
人の感情が生まれて、合わさって、
そうして遠いところに生まれた形の無い悪が、
一瞬の閃光で生まれた場所を破壊する。

感情移入してポロポロと泣くでなく、
行き場のない感情が溢れて、泣いてしまった。

 

呉生まれ、広島市育ちの私、もう何度も見たい映画。