gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

マルエル・カーザ・デファド@四ツ谷 それはまるで、始めて帰る実家のような

それはまるでダシがブイヨンに替わって
日本酒がワインに替わって
そのまま日本料理を変身させたかのよう。

バカリャウ(干し鱈)のグラタンにコロッケ。
タコのマリネサラダ(日本の他にタコを食べる国は珍しい)、
魚介のスープ、
すべての味わいが派手で無く、ダシを感じるとても穏やかな味。

サービスはとても丁寧で、
アレルギーについて懇切丁寧に確認いただき
ワインの説明は1本1本のオリジナリティを描くよう。

赤ワインの「レベル」はとても土壌の豊かさを感じられる味わいで、
サービスのお兄さんは以前従事していた珈琲店のグァテマラを
彷彿とさせる良い意味での土臭さが魅力なのだと伝えてくれて共感。

〆には鴨ダシで炊いた炊き込みご飯が絶妙の塩梅で、
さらにその後ティラミス風のココナッツと生クリームの層をなした
デザートで満腹。

マディラワインの甘めのものを傾けながらほっと一息つくと、
訪れたことのない国の始めての家屋の中で
まどろんで寝てしまうかのような心地よさ。

これでコースは飲み放題でリーズナブルなものがあるのだから、
最高の帰宅である。