gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

ケープタウン

血で血を洗う。
表現としてはいささか綺麗なイタリアンマフィアのその法則を、
えげつない描写でこの映画は説いた。

特筆すべきは映画内の大抵の犠牲者が「事件に直接的な関与をしていない」ことだ。
事件の操作にすこし、関わっただけで死に至らしめられる、ころされる。

非情な街なかに、むしろオーランド・ブルームのような
直情的な人間が魅力的に写る。

母親をころされた瞬間から修羅となってしまった、アリ。
それは周囲からとめることは出来ず、
街の混迷は当面のあいだ収まらないことを示唆している。