gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

★横山秀夫 - 64(ロクヨン)

2018/01/27
再読しても、圧倒的な緊張感はやはり健在で、格好良い警官、堕落した警官をそれぞれ信用出来たり出来なかったりが揺れ動き、最後まで心拍数高めで読了させられます。現場警官たちが籠もっている場所へ突入するあたり、ハラハラ感MAX!

 

2017/03/26
抉るように描かれる主人公三上の心情と取り巻く環境がまず凄い。それに拍車をかけて政治的な思惑や遺恨が錯綜する事件の複雑さの描写が凄い。寂寥とする被害者且つ犯人の長年に渡る行動は、松岡という陰の刑事部長の重みのある事前の一言で心を揺さぶる物語となる。すべての人物像がしっかりと描かれ、それでいて物語に矛盾なく驚きを含ませた、こんな物語を読めてとても幸せ。