gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

高橋克彦 - 私の骨

ホラーとしては読んだことのない文体。リアルに怖い話、というより、そもそもリアルの話が実は怖い話だった、のような。このことで、「ウワッ」と驚くのではなくゾワゾワと背筋から怖くなった。恐怖にはどこか救いのおちを求めてしまうが、そのおちこそが、恐怖を縮めてしまうということは、本書の中にある通りだなと思う。