gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

★バイロケーション

原作の豊富な心理描写、それが驚かせる展開への道標となりますが、
2時間の枠ではよくまとめられているかと思います。
逆にいえば原作にとらわれたがゆえ、映画ならではの面白みに満足しきれなかった感はあります。

原作の魅力として、"バイロケーションの怖さ"と"人が自分の人生をどう捉えて人とどう関わるか"の
2つがあると思いますが、
それが映画では見事に分離されてしまっており、
その複雑な魅力を感じきれませんでした。

映画ならではの魅力としては、バイロケへの憎しみを表情から汲めたり
鏡を用いての確認での緊迫感といった、空間の使い方はとても楽しめました。

それぞれの良さを感じるために、ぜひ原作を読んでからの視聴をおすすめします。