gasonの徒然なるままーに

不惑になるのはいつのひか

正義と中立

争いが起きる。

 

かたや、子どもを戦争によって奪われた悲しみ、

いっぽう、夫を戦争で失った悲しみ。

 

正義はどちらかにあるのではなく、いずれにもある。

 

その時、第三者がとる対応は...

 

 1. どちらかの悲しみを汲む

 2. どちらの行為をも愚かしいとおもう

 さん. 中立を保つ

 

何も考えないのも答えかもしれない。

逃げる権利は、誰にでも与えられるのだから。

尊厳

尊厳とは、生を戦うのではなく、

生に対して戦うもの。

 

それは時に人の尊厳を傷つけ、

人の尊厳をやわらげ、

癒やし壊す。

 

自他の尊厳の創生破壊を繰り返すうちに、

自分の尊厳が達せられ、

生に打ち勝ち、死に臨む。

 

ミリオンダラー・ベイビー

あえて35歳の誕生日に見て、

思うところは多くなくシンプルだった。

 

尊厳の貫き方、

ほんの一瞬訪れるその時の生のために戦いつづけることだと。

ソウ ザ・ファイナル

1 を慈しむ作品。

ジグソウの生還者だ、という嘘をつくやつを
本当に嵌める、
ジグソウの協働者を殺す、

途中、本物のジグソウが出てきて、
意味深な台詞をまわすも、
特に起きる惨劇には関係なし。

悲惨のパレードがただ繰り返されて終わる、
テキサス・チェーンソーの方がまだスプラッターしてる感じ。

手紙は憶えている

じいちゃんが銃口をじいちゃんに向ける、
と書いてしまえば荒唐無稽な感があるが、
そこにナチと収容所の思い出に関する復讐が絡み、
緊張感を終始程よく保っている。

誰に復讐すべきなのか、
じいちゃんの家族を失わせたのは誰なのか。

一人一人、可能性をつぶしていき、
最後に辿り着いた相手への詰問、
そして自己逆襲。

保たれた緊張感が、最後の悲哀で爆発する、
楽しく、そしてワクワクしながら観ることができました。

ガール・オン・ザ・トレイン

酩酊状態の記憶なんてあやふやな物。
という訳でも実はなく、
しまいこんでいる記憶がただ取り出せない、ものである。
(お酒大好き人間より)

記憶が取り出せないために、
元夫と、その隣人と、何があったのか思い出せない。
自分が何か罪を犯したのではないか、と不安に駆られ、
ただただ元関係者を案じ、自分を正当化する。

罪に関しては、主人公がくさすぎるために、
ミステリーとしての緊迫感はないが、
「電車という日常に揺られながら見る」
そんな始まりが、魅力的に映った。

オブリビオン

開始早々、なんとなーく、これは人間がテキだな。
なんて思わせるのが凄いのか凄くないのか。

ドローンはもはやSFではないけれど、
ちょっぱやで移動するシーンには未来を感じさせられつつ、
俺は攻撃するな、というルンバに言い聞かせるような台詞がやすい。

結局、大量のトム・クルーズが攻め込んでくる訳だけども、
「映画」に期待するのはやはり、その前、その後の展開な訳で。

特捜部Q 檻の中の女

好きです。

犯人の動機が、個人的には釈然とはしないものの、
すでに片付けられた事件を、
左遷された過去記事整理部署のメンバーが
必死になって追う姿が良い。

映画をみていると、よく「大局的な」視野で見てしまいたくなるが、
たった1人の命の行方を真剣に考えるのって、
当たり前のことなんだよなぁと。